カネ久製陶のこだわり 陶器の原材料である土は「生きもの」です。 その日その日の気温・湿度により土の質も変わるため、品質の維持には経験と技術が必要です。 カネ久製陶は日々の気候や気温・湿度の変化に合わせ、材料の配合や各工程にかける時間を調整し、安定した高い水準を保っています。 また、製造機械の維持にも気を配っています。毎日大量の陶器を生産し続ければ、機械も少しずつ劣化していきます。不具合が見つかったとしても、何十年もの経験があるからこそ、すぐに原因を突き止めることができるのです。こうしてキズや歪みのない高品質な製品を作り続けています。 茶碗のデザインにも流行があります。カネ久製陶は時代に合わせた流行を取り入れ、常にお客様のニーズにあったデザインを作り続けています。 現在取り扱いがある商品は100種類以上にのぼり、古典柄から雑貨屋さんに置かれるようなモダンなデザイン、子ども用のカラフルでポップなデザインまで、幅広いバリエーションの製品を取り揃えています。 昔に比べ現在では茶碗作りの技術が広がり、機械の技術も発展し、中国などで安価な茶碗が大量に作られるようになりました。 そのようにして作られた茶碗は何十年後かには消えてしまう商品です。本当に売れるもの、そして真似できない技術が最後には残ります。 カネ久製陶の茶碗作りの製法は複雑ではありません。しかし、簡単に真似できるものでもありません。撥水絵付けや線引きなど、1つ1つの工程を丁寧におこなうことで茶碗の完成度が格段に上がります。
陶器の製造笠原町の歴史 戦前 カネ久製陶の代表取締役は現在で4代目。 初代が粘土の採掘をしていたことが弊社の始まりです。 その頃笠原全体で茶碗作りが発展。 70件ほどまで増え、たちまち笠原は「茶碗作りの町」となりました。 戦後 戦後になると高度経済成長で多くのマンションが建つことになり、壁などに使用するタイルの需要が急速に増加。 カラフル、モダン、高級なイメージで人気となり、タイル作りが発達しました。 タイル屋の増加に伴い、茶碗作りをしている企業は約10件に減少してしまいました。 現在 現在、笠原で茶碗作りをしている企業は弊社含め2件となりました。 初代から続く茶碗作りへの情熱を受け継ぎ、多くの企業が製陶業を離れたときも、その情熱を失わずに現在まで続けてきました。 そのおかげで一般家庭への茶碗普及率はカネ久製陶がNo.1です。 そしてこれからもどこかの家庭の食卓にカネ久製陶の茶碗が並ぶことを喜びとし、茶碗作りを続けていきます。